今日の見出し

  • AnthropicがClaude Sonnet 5.5を公開——価格は据え置きで、Sonnet 5より30%以上速く、タスク当たり最大30%安く
  • MetaがAI事業の新しい柱「Meta Enterprise Platform」を始動——MongoDBのCEOだったCJ・デサイ氏が指揮
  • NVIDIAがAIエージェントを外側から見張る「Open Agent Safety Platform」を発表
  • フロリダ州司法長官が、ChatGPTに人間らしい属性を持たせないことなどを求めて仮差止めを申し立て

今日の3本は、AIを仕事の現場へ送り出す準備の話です。Anthropicは日々の業務向けのモデルを速く安くし、Metaは企業向けのAI事業を新たな柱に据え、NVIDIAはエージェントの行動をモデルの外側から見張る仕組みを出しました。

今日の3本

AnthropicがClaude Sonnet 5.5を公開——価格据え置きで30%以上の高速化

Anthropicが、Claude 5.5ファミリーの2本目となるモデル「Claude Sonnet 5.5」を公開しました。

Sonnet 5.5は、複雑な判断を要する仕事向けのOpus 5.5を補う、速くて安いモデルという位置づけです。Anthropicは、範囲のはっきりした日々の作業やバグの修正、文書・スライド・表計算の作成を得意分野に挙げています。

料金はSonnet 5と同じく、入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり10ドルです。同じ作業を少ないトークンでこなすため、同社のテストではタスク当たりのコストが前世代より最大30%下がりました。出力の生成もSonnet 5より30%以上速くなっています。

エージェント型コーディングの評価「Terminal-Bench 4.0」では70.6%を記録し、Sonnet 5の10.3%から大きく伸びました。一方でAnthropicは、判断を積み重ねる複雑で自由度の高い仕事では、Opus 5.5がはっきり上回るとしています。

サイバー分野の能力がOpus 5並みに上がったため、Sonnetとして初めて、上位モデルと同様のサイバー向けの安全策を備えて公開しました。リスクの高いサイバー関連の作業は、Sonnet 5に切り替えて処理します。

Sonnet 5.5は、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureを含む各プラットフォームで使えます。大量処理向けのHaiku 5.5も、数週間のうちに5.5ファミリーに加わる予定です。

MetaがAI事業の新しい柱「Meta Enterprise Platform」を始動——MongoDBのCEOだったCJ・デサイ氏が指揮

Metaが、企業にAIを提供する新事業「Meta Enterprise Platform」を立ち上げました。

マーク・ザッカーバーグCEOは、この事業を同社の「次の主要な事業の柱」と位置づけています。当初は、AIエージェント「Muse」やMeta Business Agent、Muse API、Muse Codeといった自社の技術一式を、企業と開発者に届けることに力を注ぎます。

事業を率いるのは、MongoDBのCEO兼社長だったチランタン(CJ)・デサイ氏です。新設のChief Enterprise Platform Officerとして、ザッカーバーグ氏の直属に入ります。デサイ氏はMongoDBの前にCloudflareで製品とエンジニアリングを率い、ServiceNowには8年近く在籍して社長兼COOも務めました。

TechCrunchによると、デサイ氏の突然の退任を受けてMongoDBの株価は17%を超えて下落しました。MongoDBは、以前CEOを務めたデブ・イッティチェリア氏を暫定CEOに指名しています。

NVIDIAがAIエージェントの見張り役「Open Agent Safety Platform」を発表

NVIDIAが、AIエージェントの行動をモデルの外側から制御し監視する「Open Agent Safety Platform」を発表しました。

柱は2つあります。1つ目のオープンソースのソフトウェア「OpenShell」は、エージェントの実行環境に境界を引き、すべての操作を記録しながらポリシーを守らせます。NVIDIAのVera CPUの上で動き、ArmやIntelなど他社の計算基盤にも広げられます。

2つ目の「Sentry」は、データ処理装置(DPU)BlueField-4の上で動く監視役のリファレンス設計です。エージェントが動くCPUやGPUとは別のプロセッサーから振る舞いを見続け、境界の外へ出ようとしたエージェントをミリ秒単位で隔離します。

NVIDIAは発表の中で、最近のセキュリティ事案ではいずれも、エージェントが与えられた作業を終えるためにアプリケーション層の制御をかいくぐっていたと指摘しています。ジェンスン・フアンCEOは米CNBCのインタビューで、エージェントを動かすときは、どれほど賢くてもまず権限をすべて取り上げるところから始めると語りました。

参加企業は100を超え、Anthropic、Microsoft、SAP、Hugging Face、JPMorganChaseなどが名を連ねます。Anthropicは、自社のClaude Managed AgentsとOpenShellやBlueFieldとの連携を進めています。

そのほかの動き

政策

プロダクト

  • Googleが、Geminiアプリで独自のアシスタントを作る機能「Gems」を、2026年11月17日から「スキル」に切り替えます。作成済みのGemsは自動で移行され、スキルはタスクのスレッドで「/」を入力して呼び出します。 Google is killing off Gemini's Gems in favor of 'skills'(TechCrunch)
  • Shopifyが、ブラウザ上で動くAIエージェント向けの「WebMCP」への対応を、Shop Payを含む決済画面にまで広げました。エージェントは買い手の承認を得たうえで、専用のツールを使って決済内容の確認と変更、注文の確定まで進めます。 Shopify opens checkout to browser-based AI agents(TechCrunch)

ソース: AIニュースインボックス(2026年9月29日収集・29件、一次12件・二次17件)と、インボックス外から編集部が加えたNVIDIAとフロリダ州司法長官室の発表資料から選定しました。