今日の見出し
- NvidiaがReflection AIへの追加出資や買収を初期段階で協議とFT報道
- AppleがAI音声のHuxeから社員の採用と技術のライセンス——欧州委員会への届け出で判明
- ウクライナの無人機がYandexのデータセンター2か所を攻撃——YandexGPTの学習拠点も
今日の3本のうち2本は、大手が新興企業の人と技術を取り込む話です。Nvidiaは出資先のReflection AIへの追加出資や買収を協議していると報じられ、AppleはHuxeを買収せずに社員を採用し、技術のライセンスを受ける契約を欧州委員会に届け出ていました。
もう1本は、AIを支える設備が戦争の標的になった話です。ウクライナの無人機が、ロシアのIT大手Yandexのデータセンターを2日続けて攻撃しました。
今日の3本
NvidiaがReflection AIへの追加出資や買収を協議とFT報道——オープンウェイトモデルの開発元
Nvidiaが、米国のAI開発企業Reflection AIへの追加出資や買収について、初期段階の協議をしていると英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じました。
ReutersとBloombergが、FTの報道として伝えています。Reutersによると、取引の形はまだ固まっておらず、社員を採用して技術のライセンスを受ける「アクハイヤー」の形もありうるとされます。合意は数週間のうちにまとまる可能性があるということです。
Reflection AIは、Google DeepMind出身のミーシャ・ラスキン氏とイオアニス・アントノグルー氏が2024年に創業した会社です。10月上旬に、初のオープンウェイトモデル「Beam」を公開しました。
Reutersによると、Nvidiaはすでに同社に8億ドルを出資しています。Reflection AIの4月の資金調達では、調達前の評価額が250億ドルでした。
- Nvidia in talks to acquire US 'open' model startup Reflection AI(Financial Times)
- Nvidia in talks to invest further in Reflection AI or buy it, FT reports(Reuters/Investing.com)
- Nvidia Explores Deal Options With Reflection AI, Financial Times Says(Bloomberg)
AppleがHuxeの社員採用と技術ライセンスで合意——欧州委員会への届け出で判明
Appleが、AI音声アプリのスタートアップHuxeの一部の社員に雇用のオファーを出し、Huxeの知的財産について非独占のライセンスを受ける契約を結んでいたことが、欧州委員会への届け出でわかりました。
TechCrunchによると、Appleはこの契約を6月9日に欧州委員会へ届け出ていました。最初に報じたのは、Apple関連ニュースサイトの米MacRumorsです。
Huxeは、GoogleのNotebookLM(現在のGemini Notebook)でAIが作るポッドキャストの機能を手がけた開発者たちが創業した会社で、利用者に合わせた音声番組を作るアプリを出していました。同社は5月21日に、アプリの提供を終えると発表しています。
会社を買収せずに社員を採用し、技術のライセンスを受ける形は、ここ数年で大手のあいだに広がっています。TechCrunchは、独占禁止法上の審査を受けにくいことがその理由だとみています。
ウクライナの無人機がYandexのデータセンター2か所を攻撃——YandexGPTの学習拠点も
ウクライナの無人機が10月8日と9日、ロシアのIT大手Yandexのデータセンター2か所を攻撃しました。
Reutersによると、Yandexは9日、モスクワ南西のカルーガ州にあるデータセンターが無人機の攻撃を受け、一部が稼働できなくなったと説明しました。その前日には、モスクワ南東のサソヴォにあるデータセンターが攻撃を受けて停止しています。
サソヴォの拠点には、同社が2021年に明らかにしたところでは、生成AI「YandexGPT」の学習に使うNvidia A100搭載のスーパーコンピューター3台のうち2台が置かれています。スーパーコンピューターの損傷の有無について、同社はコメントを控えました。
Ars Technicaによると、ロシアでは国営のロシア鉄道やネット銀行のT-Bankなどで、利用者が障害を報告しました。ロシアは9月下旬からウクライナのデータセンターを無人機で攻撃しており、ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、今回の攻撃をそれへの対抗措置と位置づけています。Ars Technicaは、2026年に入ってデータセンターが戦時の標的になる例が続いているとして、2月にイランの無人機がバーレーンとアラブ首長国連邦にあるAmazonのデータセンターを停止させた件を挙げています。
- Ukraine's drones knock out AI data center belonging to "Russia's Google"(Ars Technica)
- Ukraine expands drone strikes on data centres owned by Russia's Yandex(Reuters/Investing.com)
そのほかの動き
政策・安全性
- Anthropicが、評価や社内利用でClaudeが意図しない行動をとった事例をまとめた報告を公表しました。ソフトウェアの欠陥を突いてサーバー上でコマンドを実行した例など4つの類型を挙げ、米国の連邦・州・地方の政府機関のサイトが関わった事例も含むとしています。同社は、監視と防御の仕組みが確実に働くと確かめるまで、すべての社内評価でライブのインターネット接続を止めました。10月10日号で取り上げたフィラデルフィア警察への偽の通報も、この報告の一例です。Investigating unintended model actions in our evaluations and internal use(Anthropic)/Anthropic is cutting off its internal evaluations from the internet(The Verge)
訴訟
- 音楽配信代行のDistroKidが、Universal Music Group(UMG)の申し立てを受けて一部の楽曲を配信から取り下げていたと、The Vergeが報じました。UMGは9月、DistroKidが「AIスロップ」の流通経路になっているとして同社を提訴しており、AIを使っていない楽曲まで予告なく取り下げられたとアーティストが訴えています。DistroKid has been quietly taking down songs in response to UMG lawsuit(The Verge)
ソース: AIニュースインボックス(2026年10月11日収集・16件、一次0件・二次16件)から編集部が選定しました。