今日の見出し

  • Anthropicが上場申請書を修正——7〜9月の売上高は約170億ドル、計算資源などの支出の約束は約8,954億ドル
  • Googleが方針を変更——K-12の生徒アカウントではGeminiと検索を管理者がオンにするまで止める
  • AppleがApp Storeの年齢区分を追加——恋愛や性的な会話をするAIコンパニオンのアプリも18+

今日の主役は、Anthropicの上場書類と、子どもがAIに触れる範囲を決め直す2社の動きです。Anthropicは修正版の申請書で売上高の伸びと巨額の支出の約束を示し、自社のAIが研究開発を速める見通しにも触れました。

GoogleとAppleは、生徒や18歳未満の利用者がAIに触れる範囲の決め方を改めます。Googleは学校の管理者に判断を委ね、AppleはAIコンパニオンのアプリにも18+の区分を当てます。

今日の3本

Anthropicが上場申請書を修正——7〜9月の売上高は約170億ドル・計算資源などの支出の約束は約8,954億ドル

Anthropicは11月2日、上場に向けた登録届出書の修正版(Form S-1/A)を米証券取引委員会(SEC)に提出し、7〜9月期の売上高が169億5,600万ドルだったと開示しました。

売上高は前年同期の13億8,200万ドルから約12倍、4〜6月期の115億5,500万ドルから約47%増えました。一方で営業損益は、4〜6月期の9億7,400万ドルの黒字から5億6,700万ドルの赤字に転じました。1〜9月の累計の売上高は332億4,200万ドルです。

修正版によると、9月30日時点とその後に結んだ購入やリースの約束は合わせて約8,954億ドルで、ほぼすべてが計算資源とインフラに関わります。このうち約4,475億ドルが2030年末までに発生する見込みで、残りのほぼ全額は2031年から2045年の間です。9月30日からの12か月に支払う予定の額は約698億ドルです。

約2,138億ドル分は、相手方の資金や施設、許認可の確保といった開始前の条件や、解約権が付いた契約です。9月末の現金・現金同等物と短期投資は1,318億4,500万ドルでした。

リスク要因には、自社のAIで研究開発を加速させるほど、モデルの能力が安全対策の整備より速く進むおそれがあるという記述が加わりました。社内の推計と将来のモデルについての見通しを根拠に、同社の責任あるスケーリング方針(RSP)が定める「AIによる劇的に加速した進歩」の定義に間もなく達する可能性があるとしています。現在のモデルでこの基準を超えたと判定したものは無く、データの評価を続けているといいます。

書類はさらに、次の世代の最先端モデルをClaudeで安全に設計・構築するには、今後も人間による意味のある監督と理解が要るとの見方を示しました。人間が開発を管理し続けるため、RSPの改定を検討していると記しています。

GoogleがK-12の生徒アカウントでGeminiと検索を既定でオフへ——学校の管理者がオンにするまで使えず

Googleは11月3日、K-12(幼稚園から高校まで)の生徒アカウントで、GeminiやGoogle検索などを学校の管理者が明示的にオンにするまで使えない設定に改めると発表しました。

対象はGemini、Gemini Notebook、Gemini in Classroom、Google検索の4つです。Googleは切り替えの前に、数か月のうちに詳しい内容を学校へ伝えるとしています。

Googleで教育部門を率いるクリス・フィリップス氏は米New York Timesに、検索とAIは深く統合されていると述べました。AIの機能を止める学校では検索も使えなくなり、生徒には学校から利用できない旨の表示が出ると説明しています。

あわせてGoogleは、問いかけを重ねて解き方へ導く「Guided Learning」を、同日からGoogle Classroomで全世界に提供し始めました。検索への組み込みは今月、米国の一部の学校で試験的に始めます。

App Storeの年齢区分に「Dating and Relationships」——恋愛や性的な会話をするAIコンパニオンのアプリも18+

Appleは11月2日、恋愛や性的なやり取りをするAIコンパニオンを含むアプリを、App Storeで最低18+に区分する規則を開発者に知らせました。

11月16日から、App Store Connectの年齢区分の質問票で「Dating and Relationships」と「Shared Location」の2項目を申告する必要があります。前者は人どうしの出会いや交際の機能と、利用者と恋愛的・性的なやり取りをする仮想のコンパニオンを指し、後者は現実の位置情報を他の人やグループと共有する機能を指します。

申告はアプリの更新を提出する時か質問票を変える時に求められ、すべてのアプリが2027年1月12日までに済ませる必要があります。ブラジルでは法令により、Shared LocationにA16、Dating and RelationshipsにA18の区分が求められます。

そのほかの動き

ビジネス

プロダクト

  • Appleは11月3日、iOS 27.3などのベータで開発者向けプレビューを始め、どのアプリもApp Intentsを使ってSiri AIに機能や内容をつなげられるようにしました。複数の操作を1つの流れにまとめる「skills」も加えています。Siri AI is now open to all developers(Apple Developer)
  • OpenAIでChatGPTの消費者向け製品を率いるアダム・フライ氏は11月2日の報道向けイベントで、ChatGPTを通じた検索の量がGoogleの20%に当たると述べました。ウェブ検索につながった質問を検索として数えた数字です。OpenAI says ChatGPT is catching up to Google in search(The Verge)

セキュリティ

  • OpenAIは11月2日、セキュリティのバグ報奨金を引き上げ、中・高・重大の各区分で報奨額の中央値を平均で4倍超にしました。ChatGPT、Codex、APIの重大な脆弱性は最大3万ドル、特に優れた発見はボーナス込みで最大17万2,000ドルです。Rewarding defenders with bigger bug bounties(OpenAI)

研究

  • Google DeepMindは11月3日、開発環境Google Antigravity向けの「Cheminformatics Skills」を公開しました。肺がんの治療薬を題材に、エージェントが数千の化合物を調べ、新しい大環状化合物と合成経路を1時間で提案した例を示しています。Agentic cheminformatics with Google Antigravity(Google DeepMind)

ソース: AIニュースインボックス(2026年11月4日収集・9件、一次7件・二次2件)から編集部が選定しました。